椅子選びには最低30分。これを合い言葉にしよう！

取材の最後に、椅子選びのポイントについて、猿田さんに聞いてみました。猿田さんによると、「座高や座面の奥行きなどをチェックして調節するのはもちろんですが、なるべく長く座ること」がいちばん大切だとのこと。 オフィスチェアリクライニング

もちろん、このときには、パソコンに向かう姿勢に合わせて椅子を調節します。それで違和感がないかどうかをチェックするのだそうです。「リラックスできるかどうかは、その次にチェックすべきこと」と猿田さん。

「でも、なるべく長くというのは、具体的に何分くらいでしょうか？」

「販売店にご迷惑をおかけしちゃうといけないですから……」

でも、ここはユーザーとしてはずせない肝心なところ。 オフィスチェア比較 「お客の立場からすれば、いちばん大切な部分ですよ」と、一緒に行ったスタッフとともに、やや強引に詰め寄ると、「あくまでも個人的な意見ですが」と前置きして、答えてくれました。

「最低30分くらい、ですね」

「あんまりおおっぴらに書かないでくださいよ」と言われたのですが、大切なことなので書いちゃいました。

それにしても、以前お邪魔したヤマギワリビナ館の梶田伸之さんと同じ回答になるとは。椅子を売るプロと、椅子を作るプロが、そろって言うのだから、これは間違いありません。

「椅子選びには最低30分座る」

これからのパソコンチェア選びの合い言葉にしたいですね。オフィスチェア

もちろんお店のすいている時間を選んでテストするなど、マナーを守ったうえで、ということは言うまでもありません。他のお客さんが待っているのに「自分さえよければいい」なんて態度は論外。椅子選びには、心にも時間にも余裕をもって臨みたいものです。

▲ 長時間にわたり、ご質問に答えてくださった猿田さん。ありがとうございました